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【コラム】『ガッチャマンクラウズインサイト』から見る同調圧力と空気を制する者・空気をもたらす者

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どうもぽんこつです。

 

現在放送中のアニメ『ガッチャマンクラウズインサイト』が素晴らしい展開を見せたので興奮がおさまりません。。正直、一期に比べて物足りなさを感じていましたけど、ゲルサドラが内閣を設立し、その後「一つになろうよ」と宗教的な開拓を進めた際にフキダシ様から生まれたくうさまが出てきたあたりから真骨頂を頭角を現してきましたね。。今回に至っては空気に反した言動を取った人を無差別に飲み込んでいたくうさまが、世情の変化にゲルサドラに批判的になった人々の反応に合わせて、ゲルサドラを襲撃する展開になりましたので、もうこういう各キャラの掌返しな言動は大好物なので見てて最高でした。

 

 

今までのストーリーをゲルサドラのこれまでの動向を中心に見ていない方向けとして簡単に説明すると下記のようにまとめられます↓

 

①ゲルサドラ 地球に襲来。しかし害はなし

②人々の心の中にある感情を現したフキダシ様を取り入れ、みんなの気持ちを知ることが出来る能力を披露する⇒「みんなの気持ちがバラバラだから一つにしたい」

③『一つになる』という目標のために国のトップになるべく総理大臣に立候補する。SNSを用いた首相国民投票が開催され、菅山首相がマスコミにより失脚する中、消去法でゲルサドラが国民の支持を得てトップになり、見事首相になる

④十人十色な思考をもたらすクラウズの廃止を宣言し、内閣も自身のみといった前代未聞の政治を行う。さらに物事の決め事はSNSを用いたアンケート制にし、挙句の果てに選択肢の一つとして「サドラにおまかせ」といった独裁的な決定権を得る。

⑤ゲルサドラの考えに良い想いをしなくなった人々が現れ、目標の「一つになる」から遠ざかる⇒「もっとみんなの気持ちを知りたい」とゲルサドラがフキダシ様を吸収しようとした中、容量から溢れたものが、くうさまといった人々の空気そのものとなる。

⑥くうさま自身が人々にウェルカムな言動を取っていたため、一気にゲルサドラとともに支持を得るが、多数派意見を尊重するばかり、少数意見については弾圧的な言動を取り、最終的には「ひとつになるために」その人そのものを飲み込んでしまう事態が発生

⑦くうさまの⑥のような言動に人々が反感を持ち、生みの原因となるゲルサドラを批判し始める←今回はここ

 

このようにゲルサドラは人々の心情を読み取り、その中で「一つになる」ことを目標に奮闘した結果、自身の能力で人々の空気を具現化したくうさまを生むことになりました。翼のお爺ちゃん”ゆうじい”も語っていましたが、空気というものは恐ろしいものであり、戦争などの悲しみをいつの間にか平然とことを進めてしまう状況を作ってしまいます。またベルクカッツェも語った通り、空気により自身の言動そのものが正解と思い込んでしまえばいくら暴力的・非情的なものでも許されると錯覚してしまうことが起きてしまいます。そういう意味ではガッチャマンクラウズインサイト10話は物語の本筋を見せた内容かと感じます。

 

ガッチャマンクラウズ同調圧力

ガッチャマンクラウズインサイトのテーマを現したものとして

2chの書き込みの下記のような画像があったのでこれも紹介します

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この画像は同調圧力を現した漫画となります。内容は見ての通り「赤い帽子をかぶった勢力」が「青い帽子をかぶった一人」を襲い、その後同じく「青い帽子をかぶった勢力」が現れ、反発と勢力の拡大が描かれています。今回のガッチャマンクラウズインサイトの10話はまさにこれで第一期から出ている女の子がクラウズ派のお父さんを目の前でくうさまに吸収され傷つき、その様子を見てゲルサドラ勢力の人々が掌返しで反発する様子が描かれました。そしてSNSにより話は肥大化し、いつの間にかゲルサドラが国民が認める独裁者扱いとされます。そんな中で人々の空気の象徴であるくうさまがゲルサドラを襲う形となりました。

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こんな掌返しはないだろwwwwwww

 

とテレビの前で爆笑しましたが、正直今回起きたことって私生活でも見かけることなのでなんとも言えない気持ちにもなりました。累くんがクラウズを失い、くうさまに魅了され甘えていた中で、くうさま自身が反乱分子となり、また一人ぼっちになるシーンはまさに空気に翻弄される人々を現していてなんだか萌えましたね(笑)

このようにガッチャマンクラウズの世界でも起きた空気の圧力「同調圧力」により、人々が翻弄される姿は物語としてはなかなか面白いですけど、実際にあると心当たりがある分、なかなかきついですよね。いじめの問題やブラック会社での定時退社を求める姿勢なども該当するのではないでしょうか。職場での「飲みにケーション」もそうではないでしょうか。あれ断りずらいよね汗

そういった面で10話の最後に自身の気持ちで動くようになったガッチャマンの面々や翼ちゃん&ゲルサドラが終盤でどのような展開をもたらすのかが今から楽しみです。

 

 

【空気に流される者・空気を制する者・空気をもたらす者】

余談ですが、ガッチャマンクラウズの登場キャラでもパイマンのように空気に流されるキャラや、ゲルサドラのように空気を制するキャラ、さらにははじめちゃんやベルクカッツェのように自身そのものが周りに空気をもたらす者がいます。各自のポジションがあってこそ世の中面白いのですが、自身がどの位置にいるのかを一度考えるのもなかなか面白いのではないでしょうか。

 

※自身の独断と偏見で考えたそれぞれに所属している人たち

 

空気を制する者(カリスマ性の高い人)

ゲルサドラ

小泉純一郎

島田紳助

明石家さんま

原辰徳

指原莉乃

ギレン閣下

道化のバギー

夜ノ森紅緒

比企谷八幡

etc

 

空気をもたらす者(空気に属さない・空気そのもの)

はじめちゃん

ゲルサドラ

ビートたけし

長嶋茂雄

イチロー

鳩山由紀夫

山本太郎

東方不敗

双葉杏

etc

 

・・・。

とりあえず独断と偏見だけど

 

 

空気をもたらす人って

結構マニアックな人が多い気がするね…w